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cislunar room

20180325 桜の樹の下にはいつも人間がいる

  • 勉強して桜を見にいった

 

ソメイヨシノは自家受粉をすることができないクローンという有名な話がある。ソメイヨシノどうしから作られる種子は発芽することがないという。ではどうやって殖えているのかというと、接木だ。そういう風に殖えていっているから、全国津々浦々のソメイヨシノの祖先をたどると一本の原木にたどり着くわけだ。考えようによっては不気味に思える。オートマタの外延。人間の介入がなければ死に絶える生命っていう雰囲気が、死体が埋まってそうな雰囲気を醸しているのかもしれない。

自分がきょう地元で見た桜も、大学で見た桜も、井の頭公園で見た桜も、全部クローンだった。だから、それぞれは同じ個体の違う表情を撫でただけなかもしれない。結局は同じことをなぞっているのかもしれない。けれど、それが無価値だったなんて、誰が言えるだろうか。